【2331T003】 江戸の祭礼
実施日 | 2023/10/24 ~ 2023/11/28 | 曜日 | 火 |
時間 | 15:00~16:30 | 定員 | 42名 |
キャンパス | 飯田橋キャンパス | 教室 | |
受講料 |
10,100円 | 単位 | 1 単位 |
講座の説明
東京のバックグラウンドは「江戸」です。江戸の文化と神社と言えば、皆さんは「祭り」を想像されるのではないでしょうか。そして江戸の華とも言われる東京の祭りに欠かせないものは「神輿担ぎ」です。今日、東京で行われる祭りの中心は神輿ですね。がしかし、江戸時代の祭礼では、神輿だけが主役ではありませんでした。江戸時代の江戸の祭礼の歴史を辿ってみると、江戸幕府の公式年中行事で天下祭と呼ばれた神田祭や山王祭、浅草の三社祭、赤坂氷川明神、根津権現、亀戸天神、富岡八幡宮など、今でも東京で行われる主要神社の祭礼では神輿は数基のみで、氏子町々は人形を頂上にいただいた山車と仮装行列や造物からなる附祭を出しており、江戸の華と称えられる神輿担ぎは見られませんでした。それでは現在のような神輿中心の祭礼へと変化したのはいつ頃のことなのでしょうか。
本講座では、神輿中心の東京の祭礼が誕生する変遷を明らかにすると共に、節分などといった伝統的な年中行事、江戸から明治へと変遷していく日本文化の象徴・神社とそれを取り巻く人々、近現代の東京における伝統の創造について考えていきます。
講師は、神田明神の神主(禰宜)で、博士(神道学:國學院大學)の学位を持つ岸川雅範氏が務め、著作である『江戸の祭礼(角川選書)』の内容を中心に講義します。
【本講座に関係する講師の著作】
『江戸の祭礼』(角川選書:2020)
『全部わかる神社ガイド』(成美堂出版:2020)
『江戸天下祭の研究ー近世近代における神田祭の持続と変容』(岩田書院:2017)
講座スケジュール
回 | 実施日 | 講座内容 | 担当講師 |
---|---|---|---|
1 | 2023/10/24(火) | 江戸祭礼の歴史~「江戸の華」と呼ばれたのは近代以降~ | 岸川 雅範 |
2 | 2023/10/31(火) | 文化の廃絶と復活~伝統は創られる~ | 岸川 雅範 |
3 | 2023/11/21(火) | 創造された祭祀~初詣や神前結婚式は新しい行事~ | 岸川 雅範 |
4 | 2023/11/28(火) | なぜ伝統は続くのかを考える | 岸川 雅範 |
対象者
一般の方・大学生・高校生
講師
岸川 雅範(きしかわ まさのり)
宗教法人 神田神社 江戸総鎮守 神田明神 禰宜、國學院大學 兼任講師、大妻女子大学 非常勤講師、駒澤女子大学 非常勤講師
【プロフィール】
博士(神道学)(國學院大學)。
國學院大學文学部神道学科卒、同大大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期終了。
神田明神 禰宜を務めつつ、近世近代神社祭礼、神道学を研究している。
著書に『天下祭読本 幕末の神田明神祭礼を読み解く』(共著、雄山閣、2007年)、『鬼がゆく 江戸の華神田祭』(共著、平凡社、2009年)、『明治神宮以前以後-近代神社をめぐる環境形成の構造転換』(共著、鹿島出版会、2015年)、『江戸天下祭の研究ー近世近代における神田祭の持続と変容』(岩田書院、2017年)、『全部わかる神社ガイド』(成美堂出版、2020年)、『江戸の祭礼』(角川選書。2020年)など。
