【2331J004】 北方美術の世界 中世フランドルから近世オランダ
実施日 | 2023/10/28 ~ 2023/12/23 | 曜日 | 土 |
時間 | 13:00~14:30 | 定員 | 20名 |
キャンパス | オンライン | 教室 | |
受講料 |
20,200円 | 単位 | 2 単位 |
講座の説明
西洋美術史において、正統派と言われる作品は地中海に源があります。古代ギリシャ、ローマに始まりイタリア・ルネサンスからヨーロッパ各地へ拡散した様式です。しかし近年、それ以外の地域や様式への関心が高まり、日本でもいくつかの作品は知名度を得ています。以前から、フランドルや北方美術の授業をしてほしいという要望がありましたが、私はイタリアに留学し、カラブリア以外ほぼ全域を巡りましたのでイタリアを中心に授業をしてきました。しかし夏講座ではフェルメールについて詳しく学んだことですし、学生時代から比較研究を行ってきたので、イタリア美術との比較も視点に入れながらいわゆる正統派とは全く異なる世界を追いたいと思います。
おおよその内容は下記の通りですが、必ずしも厳密に一致するとは限りません。ドイツにはデューラーはじめ重要な芸術家がいるのですがドイツに関してはほとんど触れられないと思います。「バベルの塔」のブリューゲルが活躍した辺りが、時間的にも地域的にも今回の中心となるでしょう。この授業は、全く西洋美術に馴染みのない人には敷居の高いものと思われますが、質問はいつでも受け付けますので、西洋美術ファンの方の参加をお待ちしています。
講座スケジュール
回 | 実施日 | 講座内容 | 担当講師 |
---|---|---|---|
1 | 2023/10/28(土) | 大芸術と小芸術 | SABA 彩子 |
2 | 2023/11/04(土) | 祭壇画について | SABA 彩子 |
3 | 2023/11/11(土) | ボッシュの悪魔 | SABA 彩子 |
4 | 2023/11/25(土) | ロヒール・ファン・デル・ウェイデンとカンピン | SABA 彩子 |
5 | 2023/12/02(土) | アルノルフィーニ夫妻の肖像 | SABA 彩子 |
6 | 2023/12/09(土) | メムリンクとイタリア | SABA 彩子 |
7 | 2023/12/16(土) | オランダのカラヴァッジョ主義 | SABA 彩子 |
8 | 2023/12/23(土) | レンブラントと解剖学 | SABA 彩子 |
対象者
西洋美術や歴史に関心のある方
講師
SABA 彩子(さば さいこ)
西洋美術史家
【プロフィール】
武蔵野美術大学卒業後フリーランスのデザイナー、イラストレイター、スタイリストとして働き、ペルージャ外国人大学を卒業。桃山学院大学大学院では藤沢道郎に師事。サンピア、カルチャーセンター、放送大学の面接授業などでは、イタリア語、イタリア史、西洋美術史を担当した。イタリア全土を巡る旅人で、特に中世からルネサンス期の中北部イタリアの美術が専門。研究対象地でもあるルッカ市と国立市の姉妹都市提携に関わっている。
講師ウェブサイト:天使たちの西洋美術 https://angeli.hatenablog.com/
