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東京都立大学オープンユニバーシティ

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【2231T008】 江戸幕府の情報収集と政治

受講申込

実施日 2022/11/02 ~ 2022/11/30 曜日
時間 18:30~20:00 定員 15名
キャンパス 飯田橋キャンパス 教室
受講料
10,100円 単位 1 単位

講座の説明

※この講座は2022年度夏期の同名講座と同じ内容です。夏期講座中止のため、差し替えとなりました。お申し込みの際にはご注意ください。

江戸幕府は、情報を収集するための専門的な組織をもち、日常的に情報を収集していた。情報が集まる江戸にアンテナを張ってキャッチし、さらに、必要に応じて全国各地へ役人を派遣して内密に探索し、諸大名、幕臣、民意の動向を把握しようとしていた。すなわち、幕府の政治には、今日にも通じるような「情報システム」があった。
まず、江戸に情報が集まる政治と交通の仕組み、および幕府が情報を収集する組織について紹介し、ついで、おもに内密(隠密)の情報収集と分析、および、それが幕府の政策や政治判断にどのように活用されたのかをみてみたい。具体例として将軍直属の隠密である御庭番と幕府の基幹的情報収集組織である目付―徒(かち)目付―小人(こびと)目付の活動を取り上げる。

参考図書:
『インテリジェンス都市・江戸』(朝日新書)
『シリーズ日本近世史⑤幕末から維新へ』(岩波新書)

講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2022/11/02(水) 情報の江戸集中と幕府の情報収集組織
江戸は、幕府の所在地であり、幕臣が集住するとともに、参勤交代のため諸大名と家臣が藩邸に暮らしていた。武家の暮らしを支える商人や職人らも集まり、世界有数の大都市となった。江戸に集中された陸上、海上の交通路を通って物と人、そして情報が集散した。幕府は、中央と出先機関により全国の情報を収集していた。
藤田 覚
2 2022/11/09(水) 御庭番の情報収集と三方領知替の撤回
将軍直属の情報収集役人、隠密が御庭番である。御庭番は将軍や御側御用取次の指令をうけて、諸大名や幕府諸役所の実状調査、老中以下諸役人の行状や世間の風聞などの情報を収集し、将軍はその情報を幕府政治に反映させていた。その具体例として、天保12年7月に将軍の判断で三方領知替を中止した一件を取り上げる。
藤田 覚
3 2022/11/16(水) 御庭番・小人目付情報と新潟港上知
御庭番の江戸市中の情報収集と幕政との関わりを、簡単に紹介しておこう。ついで、天保14年(1843)年6月、幕府は新潟港を収公(上知)し新潟奉行を新設した。この新政策が実現する過程で、御庭番と小人目付の隠密の情報が重要な意味をもった。小人目付は、目付・徒目付の指示により変装して情報収集にあたる隠密である。
藤田 覚
4 2022/11/30(水) 小人目付の幕臣の身辺調査
幕臣は、幕府役人の供給源であるとともに将軍直属の軍事力であり、幕府を政治と軍事の両面で支える基盤である。この幕臣団の維持と強化は、幕府と将軍の浮沈を左右するため、幕臣の生活や士風の維持は、幕政上の重要な課題だった。小人目付の幕臣に対する身辺調査の具体例を紹介しよう。
藤田 覚

講師

藤田 覚(ふじた さとる)
東京大学名誉教授

【プロフィール】
東京大学史料編纂所教授、同大学院人文社会系研究科教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専攻は日本近世史。『近世後期政治史と対外関係』(東京大学出版会)で角川源義賞受賞。主な著作として『幕末から維新へ』(岩波書店)『勘定奉行の江戸時代』(ちくま新書)『幕末の天皇(講談社選書)』『泰平のしくみ 江戸の行政と社会』(岩波書店)、『光格天皇』(ミネルヴァ日本評伝選)。
2022年5月に『インテリジェンス都市・江戸』(朝日新書)を上梓。2022年7月に『遠山景晋』(吉川弘文館)を上梓。

藤田 覚

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