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【2231G113】 【高校生専用講座】哲学を学ぶ意味を考えてみよう

受講申込

実施日 2022/12/07 曜日
時間 18:30~20:00 定員 40名
キャンパス オンライン 教室
受講料
0円 (入会金不要) 単位 0 単位

講座の説明

高校生のための 大学授業体験シリーズ 高大連携室 共催
哲学への誘い―哲学を学ぶ意味を考える
当講座は、東京都立大学の教員による高校生のための講座です。大学で研究・教育に携わる教員が、オンラインで講義します。文系・理系を問わず、ジャンルは多岐に渡りますので、興味ある講座を積極的に受講してみてください。

高校生の皆さんの「哲学」のイメージはどのようなものでしょうか。役に立たない理屈を並びたてる学問をイメージする人もいるでしょう。これは衒学であって哲学ではありません。はたまた人生訓や理念を熱く語る社長の「経営哲学」などをイメージする人もいるでしょう。しかし、これは思想であって哲学ではありません。哲学とは強い主張ではなく、むしろ主張を断念したところに立ち現れる言葉の群れなのです。主張に溢れるこの時代、哲学を学ぶ意味は日に日に高まっています。本講座では、思想と哲学の差異をさまざまな具体例を通じて明らかにし、価値の錯綜する現代を生きる私たちの羅針盤を提示します。

講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2022/12/07(水) 哲学とは幸福のための特殊な技術である
思想と哲学の違いを、もっと具体的に考えてみましょう。よく意見が衝突することがありますね。このとき両意見を、「だまし絵」の見え方をめぐる対立だと考えてみるとどうでしょう。一方はウサギだと、他方はカモだと主張しているなら、ひじょうに滑稽な対立ではないでしょうか。どちらかが誤りなのではなく、どちらも正解だというべきではないでしょうか。このとき一方に与して、この絵はウサギだと断言すること、これは思想なのです。これにたいし、ウサギにもカモにも見えること、そして私たちの態度次第では一方は他方へと容易に反転しうることを理由とともに提示すること、これこそ哲学なのです。すると哲学は思想でないことはもちろん、衒学からも程遠い学問であることも明らかとなります。なぜなら、哲学は可能なかぎり各主張に根拠を見出し、エンパワーし、肯定するという実践的試みだからです。哲学とは諸価値を肯定することをもって、私たちを幸せに導く特殊な技術なのです。
木田 直人

備考

※アーカイブ配信(録画)も視聴できます。

講師

木田 直人(きだ なおと)
東京都立大学 人文社会学部 准教授

【プロフィール】
博士(文学)。
東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻(哲学専門分野)博士課程修了。
専門は、英仏近代哲学で、17世紀のフランスの哲学者二コラ・ド・マルブランシュの研究に関する論文は多数。著作に『ものはなぜ見えるのか―マルブランシュの自然的判断理論』(中公新書)、共著『哲学の立ち位置―哲学への誘い』(東進堂)、『言葉の歓び・哀しみ』「砲丸のように言葉を投げること」(東信堂)、編集『哲学すること―松永澄夫への異議と答弁』(中央公論新社)などがある。2019年には、哲学を創造する年刊誌『ひとおもい』の創刊に携わる。

木田 直人

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