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東京都立大学オープンユニバーシティ

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【2141G101】 シティ・ポップから考える ――都市・音楽・イメージ

受付終了

実施日 2022/01/22 ~ 2022/03/19 曜日 金,土
時間 15:00~16:30(第8回のみ19:00~20:30) 定員 120名
キャンパス オンライン 教室
受講料
16,000円 単位 2 単位

講座の説明

※締切1/17(月)10時まで延長(クレジット決済・銀行振込のみ)
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1/13以降の直前申込みの方へのお願い:ご受講前の入金確認が必要なため、お支払い方法は「クレジット決済」(推奨)もしくは「銀行振込」を選択していただけますようご協力をお願いいたします。
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東京都立大学オープンユニバーシティでは、オンライン スペシャル講座を開講しています。オンラインならではの特性を活かし、全国の研究者や専門家が登壇し、ユニークかつ興味深い講座を提供します。
今回は『シティ・ポップから考える――都市・音楽・イメージ』をテーマに、9回シリーズの講義をお届けします。

70~80年代の日本で流行した一連の音楽作品を指すキーワードである「シティ・ポップ」。大都市を想起させるお洒落で洗練されたポップミュージック、といったニュアンスで使われてきた言葉ですが、特定の音楽ジャンルというほど明確に定義づけられてきたわけではないようです。
そんなシティ・ポップが近年、海外から「再発見」され熱心なリスナーを増やしつつある、という報道を見たことがあるでしょうか。たとえば、大貫妙子『SUNSHOWER』(1977)を買う目的で来日した観光客がテレビ番組で取り上げられ、YouTubeに投稿された竹内まりや〈プラスティック・ラブ〉(1984)が世界中から膨大なアクセス数を稼ぐ、といった事態のことです。その一方で、日本の若手ミュージシャンが新しくリリースする洗練された都会的サウンドの音楽性を指して「ネオ・シティ・ポップ」と呼称したり、東・東南アジアの若手インディ・ミュージシャンが自らを指してシティ・ポップという言葉を使ったり、といった現在進行形の展開も広がっています。つまり、シティ・ポップという言葉をめぐる状況全体が急速に変化しつつあるのです。
こうした中、最近ではシティ・ポップを取り上げたさまざまな雑誌、書籍、トークイベント、テレビ・ラジオ番組が日々展開しており、シティ・ポップは今まさに再定義・再言説化されつつある状況だといえるでしょう。
本講座では、シティ・ポップを取り巻くこの流動的な状況を整理するために、多様な領域からのゲスト講師に登壇していただきます。研究者やジャーナリスト、アーティストはそれぞれシティ・ポップについてどう考えているのでしょうか。「シティ・ポップとは何か」を考えるというよりは、シティ・ポップをきっかけにして、シティ・ポップから、都市、音楽、イメージ、あるいはそれらの関係性について考えてみたいと思います。

講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2022/01/22(土) 1970年代にはじまるシティ・ポップの系譜学
いま世界的に日本の「シティ・ポップ」と呼ばれる音楽が人気を集めているという。山下達郎、大滝詠一、大貫妙子、松任谷由実といったアーティストの過去の作品が、いまここにある音楽として多くの人々に聴かれている。「シティ・ポップ」は、どこから、どのように生まれ、いまここにあるかを考える。
宮沢 章夫
2 2022/01/29(土) ミームの幻視と音楽ビジネスの都市再開発
シティ・ポップの国境を超えたリバイバルをもたらした2010年代〜2020年代のネットカルチャーの力学と、サブスク以降の音楽出版ビジネスの再構築がどのように交わったのかを、当事者への取材証言をもとに解説する。
柴 那典
3 2022/02/05(土) ポピュラー音楽の都市論:「シティ」の音楽はどこにある?
日本国内のみならず海外からも注目を集めている音楽ジャンル、シティ・ポップ。その流麗なサウンドと鮮烈なビジュアルイメージは、1980年代当時を体験していない層をも広く魅了している。本講義では地理的・文化史的・メディア史的観点を交えながら、この不思議な「都市の音楽」の形成過程を解き明かす。
加藤 賢
4 2022/02/12(土) 一地方都市としての東京~シティ・ポップの原風景~
シティ・ポップの源流、風都市の音楽が生まれた東京から遠く離れて、世界的なシティ・ポップとなった現在、シティ・ポップの捉え方が大きく変容している。何が違い、何が変わらないのか。改めてTOKYO LOCALということ、シティ・ポップという音楽を考えてみる。
川村 恭子
輪島 裕介
5 2022/02/19(土) 音楽と記憶―シティ・ポップの社会学
教科書に載っていて幅広い世代が知っているビートルズやフォークに比べ、シティ・ポップは特定の世代しか知らない音楽でした。音楽がデジタル化され、好きな時に好きな歌を聴けるようになり、シティ・ポップも時代の文脈から解き放たれました。その懐かしさと新しさを社会学という窓から考えてみませんか。
小泉 恭子
6 2022/02/26(土) アメリカにおけるシティ・ポップ・リバイバル
日本の「シティ・ポップ」と呼ばれる音楽の再評価について、それが主としてアメリカでどのようなメディアによって取り上げられ、どのような音楽として言及されてきたか、そしてそれがどのように「日本のイメージ」を裏書きし、さらに拡張してきたか、リバイバル現象の展開を辿りながら整理したい。
大和田 俊之
7 2022/03/05(土) シティ・ポップの東京、上京者のポップ
近年、「シティ・ポップ」と呼ばれる音楽の多くは、東京都心出身の比較的豊かな出自の音楽家によって作られている。一方、しばしば悲壮な覚悟さえ伴う地方からの「上京」経験もまた、戦後の大衆音楽の重要な主題だった。こうした観点から、「歌われる東京」について多面的に考察してみたい。
輪島 裕介
8 2022/03/11(金) シティ・ポップにかぎ括弧をつける:東南アジアのローカルな「シティ・ポップ」
昨今のシティ・ポップ人気がいかに東南アジアの音楽シーンに影響を与えている(与えていない)のか。日本との違いはなにか。世界的なシティ・ポップ・ブームの火付け役ともいわれるインドネシアの事例を中心に紹介し、日本のシティ・ポップと東南アジアの「シティ・ポップ」の関係性についてお話したい。
※他日程と曜日、時間が異なります。
金 悠進
9 2022/03/19(土) シティ・ポップのイメージ―視覚表象から見る音楽文化
数多くのアルバム・ジャケットを手がけてきたマンガ家の江口寿史と音楽周辺のアート&デザイン論『ロックの美術館』の著者・楠見清が、シティ・ポップの視覚表象の生成過程と影響力について1980年代当時のイラスト、グラフィック、ファッション、映像などと現在の文化状況を接続しつつ領域横断的に考察します。
楠見 清
江口 寿史

備考

【講座ナビゲーター】
日高 良祐
東京都立大学 システムデザイン学部 助教

本講座に関係する作品
『SUNSHOWER』大貫 妙子 1977年発売©日本クラウン㈱
『A LONG VACATION』大瀧詠一 1981年発売©THE NIAGARA ENTERPRISES.
『VARIETY』竹内まりや 1984年発売©ワーナーミュージック・ジャパン
『FOR YOU』山下達郎 1982年発売©Sony Music Labels Inc.
『渋谷音楽図鑑』牧村 憲一、藤井 丈司、柴 那典 著作
『ロックの美術館』楠見 清 著作
『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』宮沢 章夫 著作
『東京人 2021年4月号 特集「シティ・ポップが生まれたまち」1970-80年代TOKYO』都市出版株式会社

※アーカイブ(録画)視聴も可能です。
※高校生の参加は無料です。9回シリーズの講座ですが、高校生は1回だけでの参加も可能です。
※高校生は専用ページからお申し込みください。

講師

宮沢 章夫(みやざわ あきお)
早稲田大学 文化構想学部 教授、劇作家

江口 寿史(えぐち ひさし)
漫画家、イラストレーター

楠見 清(くすみ きよし)
東京都立大学 システムデザイン学部 准教授

【プロフィール】
2000-04年『美術手帖』編集長、2007-08年京都造形芸術大学客員教授を経て、2008年より本学勤務。専門は出版学、メディア文化史、現代美術。美術編集者・評論家。単著『ロックの美術館』、共著・分担著に『20世紀末・日本の美術──それぞれの作家の視点から』、『現代アート事典』、『絵本の事典』、『KRAZY! The Delirious World of Anime + Comics + Video Games + Art』ほか。

楠見 清

金 悠進(きむ ゆじん)
国立民族学博物館 機関研究員

大和田 俊之(おおわだ としゆき)
慶應義塾大学 法学部 教授

小泉 恭子(こいずみ きょうこ)
大妻女子大学 非常勤講師

輪島 裕介(わじま ゆうすけ)
大阪大学 文学研究科 教授

川村 恭子(かわむら きょうこ)
音楽ライター

加藤 賢(かとう けん)
大阪大学 博士後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC2)

柴 那典(しば とものり)
音楽ジャーナリスト、編集者

日高 良祐(ひだか りょうすけ)
東京都立大学 システムデザイン学部 助教

【プロフィール】
専門はメディア研究、ポピュラー音楽研究。東京藝術大学大学院音楽研究科博士号取得。音楽音響に関するメディア技術史研究、とくにデジタルメディアのフォーマットについて研究しています。「MDが架橋するメディア技術」(細川周平編著『音と耳から考える―歴史・身体・テクノロジー』2021年)、「フォーマット理論―着メロと着うたの差異にみるMIDI規格の作用」(伊藤守編著『ポストメディア・セオリーズ―メディア研究の新展開』2021年)など。

日高 良祐

受付終了

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