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東京都立大学オープンユニバーシティ

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【2131G102】 【高校生専用申込ページ】今、ジェンダーについて考える
※第7回までのお申込は終了しました。最終回のお申込はお電話でご連絡ください。

電話注文のみ可

実施日 2021/10/23 ~ 2021/12/11 曜日
時間 14:00~15:30 定員 70名
キャンパス オンライン 教室
受講料
0円 (入会金不要) 単位 0 単位

講座の説明

東京都立大学オープンユニバーシティでは、オンライン スペシャル講座を開講しています。オンラインならではの特性を活かし、全国の研究者や専門家が登壇し、ユニークかつ興味深い講座を提供します。
今回は『今。ジェンダーについて考える』をテーマに、8回シリーズの講義をお届けします。3ヶ月に渡る長期の講座ですが、ジェンダーに関する様々な研究や事例を紹介、ジェンダーについて考える機会となれば幸いです。
最近よく見聞きする「ジェンダー」とはどのような意味でしょうか。一般的には、社会的・文化的な意味づけをされた男女の差異ということになります。国連女性機関(UN Women)は、「ジェンダー」とは男性・女性であることに基づき定められた社会的属性や機会、女性と男性、女児と男児の間における関係性、さらに女性間、男性間における相互関係を意味すると定義しています。また、こういった社会的属性や機会、関係性は社会的に構築され、社会化される過程(socialization process)において学習されるものとし、これらは時代や背景に特有であり、変化しうるものであるとしています。
昨年10月6日から12月6日まで国立歴史民俗博物館(歴博)で開催された「ジェンダー性差の日本史」企画展は、「なぜ男と女の区分が生まれたのか」という問いから、日本の古代社会から現代にいたるまでのジェンダーの成り立ちとその変化を、280点以上の資料を通して見つめ直しました。開催期間の2か月で2万人を動員、新聞各紙で報道されるなど、注目の高さが話題となりました。今回の展示プロジェクトの代表を務められた歴博の横山百合子教授は、「今も(性差をめぐって)悩みやモヤモヤ、生きづらさを抱えている人はたくさんいると思うが、歴史を振り返ると、私たちが“不変”で固まっていると思っている概念や制度、社会構造も、時代によって変わり得るのだとわかる。そこに希望を感じてほしい。」と語っています。
本講座では、「ジェンダー」をテーマに研究・教育活動に携われている先生方・研究者に登壇していただき、様々な視点から考察していきます。本学教員、歴博の横山教授はじめ、お茶の水女子大学、大阪大学、一橋大学のそれぞれの研究者・専門家が、オンラインで講義します。ご期待ください。

講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2021/10/23(土) ジェンダーって何? ― 日常生活の中で考える
今、「ジェンダー」という言葉は、多くの領域で、使われるようになっています。年一回発表される世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数や、SDGsの「ジェンダー平等」等、「ジェンダー」という言葉を聞かない日はないくらいです。この講義では、この「ジェンダー」概念について、あらためて確認するとともに、私たちの日常生活の中にある「ジェンダー」について、考えます。
江原 由美子
2 2021/10/30(土) 性差の日本史Ⅰ:政治空間とジェンダーの視点から
女性政治家の大変少ない現代の日本―しかし、それは古くからの伝統なのでしょうか。古墳から出土した埴輪は、その地域の政治空間で活動する人びとを象っていますが、そこにはたくさんの女性がいました。古代から近代までの政治空間における男女の姿から、現代日本の政治をふりかえります。
横山 百合子
3 2021/11/06(土) 性差の日本史Ⅱ: 性の売買と社会
「売春は最古の女性の職業」という言葉は本当でしょうか。性の売買の実態やそれを表現する言葉は、性に対する意識や社会、国家のあり方によって大きく変化します。この講義では、売春のなかった時代から近代までの性の売買の歴史を、それぞれの時代の社会の特徴と関係づけながら考えます。
横山 百合子
4 2021/11/13(土) 不安定な社会を生き抜く若い女性たち
「長く生きていたくはない」と話す若い女性たち。その背景には、日本の学校・仕事・家族が抱える問題があるようです。この講義では、先が見通せない社会にあってもなお、自らの手で自らの生活をなんとかつくりだしている彼女たちの姿から何が見えてくるのかを考えます。
杉田 真衣
5 2021/11/20(土) 再生産労働とジェンダー:「逃げ恥」からグローバル・ケア・チェーンまで
2016年秋に放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は、世帯内無償家事労働を評定する「OC法」を題材とし、大きな話題になりました。家事やケアは、誰もがそれなしには生きられないエッセンシャルな労働です。人間の生命サイクルを維持するための労働である「再生産労働」が、ジェンダーの視点においてどのように議論されてきたかを考えていきます。
大橋 史恵
6 2021/11/27(土) 美術史におけるジェンダー アンチアクション 日本戦後絵画と女性画家
かつて「女流画家」という言葉がありました。女性の画家は、男性とは異なる表現を行うのでしょうか。それとも芸術に性差はないのでしょうか。こうした問いにこたえるために、今回は第二次世界大戦後、女性画家が活躍した時代に焦点を当て、田中敦子の作品を例に女性と創作について考えます。
中嶋 泉
7 2021/12/04(土) 軍隊・戦争をジェンダーの視点から考える
いまやジェンダー平等は軍隊・戦争の領域にまで!?戦争に協力し軍隊に参加する女性たちの現象は、けっして今日的な新たな現象というわけではありません。また「女性兵士」の存在はジェンダー平等だけで片付くような単純な問題でもありません。歴史を紐解き、さまざまな表象を読み解くことで、「男らしさ」と「女らしさ」がいかに軍隊を支え戦争を推進してきたのかを考えます。
佐藤 文香
8 2021/12/11(土) 現代フランスにおけるジェンダー思想の展開
「ひとは女に生まれるのではない、女になるのだ」—実存主義思想家ボーヴォワールは戦後、『第二の性』でこう主張しました。人権宣言が生まれたフランスでさえ、女性の社会的権利や地位の獲得は容易ではありませんでした。現代フランスにおけるジェンダー思想の移り変わりをなるべく平易に解説します。
西山 雄二

備考

本講座に関係する著作
『ジェンダーの社会学入門』江原 由美子 著作
『性差(ジェンダー)の日本史』国立歴史民俗博物館編
『江戸東京の明治維新』横山 百合子 著作
『二十一世紀の若者論』杉田 真衣 共著
『家事労働の国際社会学』大橋 史恵 共著
『アンチアクション 日本戦後絵画と女性画家』中嶋 泉 著作
『兵士とセックス』佐藤 文香 監訳
『哲学への権利』西山 雄二 著作

※アーカイブ(録画)視聴も可能です。
※高校生の参加は無料です。8回シリーズの講座ですが、高校生は1回だけでの参加も可能です。

講師

横山 百合子(よこやま ゆりこ)
国立歴史民俗博物館 名誉教授

【プロフィール】
博士(文学)。東京大学文学部国史学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。帝京大学文学部教授などを経て、現在は国立歴史民俗博物館教授。専攻は日本近世史。新吉原遊郭の研究はじめ、女性史の著作多数。主な著作として、 『明治維新と近世身分制の解体(山川出版社)』、『江戸東京の明治維新(岩波新書)』

横山 百合子

江原 由美子(えはら ゆみこ)
東京都立大学 名誉教授(元 首都大学東京 副学長)

江原 由美子

大橋 史恵(おおはし ふみえ)
お茶の水女子大学 ジェンダー研究所 准教授

中嶋 泉(なかじま いずみ)
大阪大学大学院文学研究科准教授

【プロフィール】
博士(学術:一橋大学)。国際基督教大学卒業。リーズ大学大学院美術史学研究科修士課程修了、フルブライト奨学生としてカリフォルニア大学バークレー校にて客員研究員、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程単位取得退学。2016年より首都大学東京人文社会学部准教授。専門分野は近現代美術、フェミニズム美術、フェミニズム、ジェンダー理論。2019年9月に『アンチ・アクション―日本戦後絵画と女性画家(ブリュッケ)』を上梓。

中嶋 泉

佐藤 文香(さとう ふみか)
一橋大学 社会学研究科 教授

西山 雄二(にしやま ゆうじ)
東京都立大学人文社会学部 教授

【プロフィール】
専門はフランス現代思想。主な著作に、『異議申し立てとしての文学──モーリス・ブランショにおける孤独、友愛、共同性』(御茶の水書房)、『哲学への権利』(勁草書房)、『カタストロフィと人文学』(勁草書房)、翻訳に、ジャック・デリダ『条件なき大学』(月曜社)、など。

西山 雄二

杉田 真衣(すぎた まい)
東京都立大学人文社会学部 准教授

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