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東京都立大学オープンユニバーシティ

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【2030G101】 ゲノム情報を活用した生物進化研究 生命情報研究センター

受付終了

実施日 2020/10/31 ~ 2020/11/21 曜日
時間 15:00~16:30 定員 25名
キャンパス その他 教室
受講料
10,100円 単位 1 単位

講座の説明

ゲノムとは、DNAに刻まれた遺伝情報の全てを指す用語で、簡単に言ってしまえば生物の色や形、生理的特性から行動まで、あらゆる形質の設計図です。生物は太古の昔から進化し、多様化してきました。その結果、現在の地球上には多種多様な生物が繁栄しています。生物進化の根底にはゲノムの進化があり、ゲノムには生物進化の痕跡が刻まれています。私達はゲノムを読み解くことによって生物進化の謎を読み解く研究を行っています。

【センター概要】
1980年代から、人の遺伝子情報を全部解読しようとするヒトゲノム計画が世界的にスタートしました。そのなかで同時にそれを読み解くためのハードウエア(DNAシーケンサ)の開発が進み、その進歩のスピードは目覚ましく、約2年間で10倍の高能率化を実現しています。
しかし、結果として予想以上に発展したハードウエアを活用し、なおかつ、そこから抽出されるデータを解析するソフトウェアを使いこなす人材の供給が追いつかないという状況が生じています。そこで本研究センターでは、先端技術をマスターした若い研究者を育てることをひとつの大きな目標にしております。

【センターの先進性】
すでに国際的に高い評価を得ている分子系統解析ソフトウェア(MEGA)を、32bitから64bitに進化させました。
今後は膨大なゲノムのビッグデータを誰もが利用できる仕組みづくりが進むと予想され、本研究センターでは、生命科学の根本的な技術のひとつであるゲノムデータから系統樹を推定する系統解析の分野に力を入れています。DNAシーケンサの開発が進むほど、コンピュータの性能アップよりもデータ蓄積の方が速くなり、計算時間が増大していきますが、時間短縮のためのアルゴリズムや計算法の改良といった部分については、特に集中して進めています。

【センターの未来像】
本研究センターでは、ゲノム解析に最も重要となる基礎部分の研究を行っていますが、生命の根幹の性質に関わるようなことがどういう遺伝情報によって左右されているのかを調べる研究を、今後もさらに推し進めていきます。
結果として、ソフトウェアの開発技術と最先端のハードウェアを駆使した操作技術の習得は、先端研究において即戦力となる人材だけでなく、生物実験と情報解析の能力を兼ね備え異分野間で横断的な役割を担える人材の育成にもつながると考えています。

【東京都立大学 研究センター】
本学の研究は人文・社会・自然科学の各分野で高い水準にあり、それぞれの専門領域で優れた実績を挙げています。これらを有機的に結び、世界最高峰の研究拠点を目指すのが研究センターです。現在16のセンターを設置し、学内外に研究の成果を発信しています。
研究センターシリーズ「科学が開く未来への扉」では、本学研究センター最先端の研究成果を紹介していきます。

※高校生の方はこちらの専用申込ページよりお申し込みください。

Credit: NIAID-RML

講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2020/10/31(土) ゲノム情報が語る新型コロナウイルスの起源と進化
現在、世界中で大問題となっている新型コロナウイルスですが、どこから来たのか、どうしてあんなに病原性が強くなったのか、分からないことが沢山あります。ゲノム情報から推測されるそれらの疑問への答えを紹介します。
田村 浩一郎
2 2020/11/07(土) ゲノム情報から解き明かす性と性染色体の進化
性(有性生殖)は多くの生物がもつ普遍的な繁殖様式です。本講座ではまず、驚くほど多様な性決定のしくみを紹介します。次に、我々ヒトにも存在する「性染色体による性決定」に着目し、最新のゲノムデータから性染色体進化の謎に迫ります。
野澤 昌文
3 2020/11/14(土) ゲノム情報を用いた低温耐性の実験進化
寒さに弱い人、強い人など人には個人差がありますが、全ての生物種にはそれぞれ生活するのに適した温度があり、それは進化の過程で変化してきました。温度環境に対する適応進化のしくみをゲノム情報を活用して研究しています。
田村 浩一郎
4 2020/11/21(土) ゲノム情報を用いた体の形や色の多様性の研究
あらゆる生物の設計図であるゲノムは、多くのモデル生物で解読されてきました。生物の体の様々な部位の形や色の多様な進化過程を遺伝子レベルで理解するために、ゲノム情報を活用して研究しています。
髙橋 文

講師

田村 浩一郎(たむら こういちろう)
東京都立大学教授 理学部 生命科学科

【プロフィール】
東京都立大学大学院博士課程修了(1991年)。理学博士。生命情報研究センター長。専門は進化遺伝学、ゲノム進化学、バイオインフォマティクス。 ショウジョウバエを用いた実験生物学的研究を行う傍ら、分子進化、分子系統解析のための方法理論の研究や分子進化遺伝学解析ソフトウェア(MEGA)の開発を行っている。

田村 浩一郎

野澤 昌文(のざわ まさふみ)
東京都立大学准教授 理学部生命科学科

【プロフィール】
ショウジョウバエを用いて生物が性染色体を獲得してきた分子進化過程を解明すべく研究を行っている.2006年東京都立大学大学院博士課程修了、博士(理学).ペンシルバニア州立大学分子進化遺伝学研究所博士研究員(2006~11年)、日本学術振興会海外特別研究員(2009~11年)、基礎生物学研究所博士研究員(2011~12年)、国立遺伝学研究所助教(2012~16年)を経て現在に至る.専門は分子進化学

野澤 昌文

髙橋 文(たかはし あや)
東京都立大学准教授 理学部 生命科学科

受付終了

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