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首都大学東京オープンユニバーシティ

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【1931T010】 水野忠邦と天保の改革

受付終了

実施日 2019/10/16 ~ 2019/11/06 曜日
時間 19:00~20:30 定員 25名
キャンパス 飯田橋キャンパス 教室
受講料
10,000円 単位 1 単位

講座の説明

現代日本では、国内外との関係で政治の改革が深刻に求められています。「政治とは改革の連続」ともいわれます。ひるがえって幕藩体制とよばれる江戸幕府を基軸とした江戸時代の政治体制は、約270年間、初期と幕末を除くと「泰平」でかなり安定的に維持されました。理由は多々ありますが、やはり絶えざる政治改革の結果だったともいえます。今回は、江戸時代三大改革のひとつとされる天保の改革と、それを主導した老中水野忠邦をとりあげます。最後の幕政改革であり失敗と評価される天保の改革の歴史的な位置と意義を明らかにすることにより、江戸の政治改革を考えます。

講座スケジュール

実施日 講座内容 担当講師
1 2019/10/16(水) 江戸幕府政治の概観 / 江戸時代の政治改革を考える導入として、幕府政治の変遷を概観する。幕政は、古くは善政悪政交替あるいは一張一弛と理解されてきた。元禄時代の悪政(一弛)→享保の改革の善政(一張)→田沼時代の悪政→寛政の改革の善政→大御所時代の悪政→天保の改革の善政という善悪交替史観(一張一弛史観)、および三大改革の政策を羅列した幕政改革の理解で充分なのかを再考する。 藤田 覚
2 2019/10/23(水) 天保の改革の前提―大御所政治とは / 寛政の改革と天保の改革に挟まれた将軍家斉の時代は、田沼時代の再来ともいわれるワイロ汚職のはびこった悪政の時代とされる。たしかに進行する内外の危機への対応は鈍いが、そのなかでもやはり政治の改革は行われてきた。大御所時代の幕府権力構造のあり方と幕府政治の腐敗した側面とともに、そのもとでも続けられた政治改革の内容を取り上げ、天保の改革を理解する前提としたい。 藤田 覚
3 2019/10/30(水) 天保の改革①―対外危機への対応 / 江戸幕府最後の大規模な政治改革となった天保の改革は、本格的な内憂外患の激化とそれへの政治的対応として理解する必要がある。破綻に瀕した深刻な財政危機や大塩事件などの騒動に象徴される内憂の激化、イギリスと清国のアヘン戦争に象徴される欧米列強による東アジア世界秩序の解体という外患の深刻化、すなわち内憂外患への具体的な対応策を取り上げる。まず対外的危機とそれへの対応を見てみよう。 藤田 覚
4 2019/11/06(水) 天保の改革②―国内危機への対応 / 国内の危機(内憂)に対する天保の改革の特徴は、変化した経済や社会の現実にいかに対応するのか、つまり、対応できる法や制度、仕組みを作ろうとするのではなく、現状を政治的、権力的に変えようとするところにある。その結果、改革政治は現実の経済・社会、さらにはそれまでの幕府の政治・行政のあり方と強い摩擦・軋轢を生み出したことを都市政策を中心に考える。しかし、強い抵抗を押し切って改革を遂行できる余力が江戸幕府に残っているのかどうか、それ自体を問われる局面になった。 藤田 覚

講師

藤田 覚(ふじた さとる)
東京大学名誉教授

【プロフィール】
東京大学史料編纂所教授、同大学院人文社会系研究科教授を経て、現在は東京大学名誉教授。専攻は日本近世史。『近世後期政治史と対外関係(東京大学出版会)』で角川源義賞受賞。主な著作として『幕末から維新へ(岩波書店)』『勘定奉行の江戸時代(ちくま新書)』『幕末の天皇(講談社選書)』『泰平のしくみ 江戸の行政と社会(岩波書店)』、2018年7月に『光格天皇(ミネルヴァ日本評伝選)』を上梓。

藤田 覚

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